スティーブ・ジョブス基調講演
ついに、ジョブスが来日した。
98年のiMacの登場、99年のサンフランシスコで、5色のiMac、New PowerMacintosh G3の発表で、盛り上がりを見せてのジョブスの来日。活気づかないわけがない。
基調講演は、サンフランシスコでの内容とほぼ同じで、噂されたコンシューマ向けポータブル機、QuickTime4.0の発表は残念ながらなかった。
新しい発表は、日本国内でのオンラインストア AppleStore のオープン、MachベースのサーバOS「MacOS X Sever」の2月中リリースと日本語版4月リリース程度であった。
開場前の行列
10:30開場、11:00開始にもかかわらず、9:00過ぎの時点ですでに行列が。
この行列の最後尾はというと...よくわからない。
なんでも、定員5000名のところ、事前登録者が15000名、結局、約6000人が基調講演を聞いたという。従って、約1000人は同時通訳レシーバーがなかったことになる。
Jobs登場
アップルコンピュータ社長原田氏の紹介で、ついにスティーブ・ジョブスが壇上に現れた。
ジョブスがアップルに復帰して3回目の MacExpo/Tokyo だが、1回目は復帰直後、2回目は「重要なプロジェクト」のためにビデオのみ。ついに3回目での日本登場となった。
ただ、デジカメ能力の限界。よくわかりませんね。(;_;)
ジョブス登場時、会場は皆、立ち上がって彼を迎えた。
まずは2000年対応ビデオ
ヒーローのカラータイマーではない。2000年対応をPRするビデオの一場面。
「2001年宇宙の旅」のHAL9000が2000年対応しておらず、HAL9000自身が困っているが、Macintoshは大丈夫っていうストーリー。
PowerMacintosh G3とWindowsハイエンド機の比較
PowerMacintosh G3(PowerPC G3 400MHz)とコンパックDeskPro EN(PentiumII 450MHz)の性能差を紹介。
Photoshp5.0で同じデータの描画速度の差を紹介。
「Ready GO!」で開始して、明らかにPowerMacの方が速く描画を完了した。
画面の左がPowerMac。もうほぼ完了しているが、右のコンパックはキャラクタすら書かれていない。
2回目は、わざとMacの方のスタートを5秒ほど遅らせて開始したが、結果は同じで、圧倒的な処理速度を証明した。
FireWireの機能紹介
Appleが開発した次世代インターフェース「FireWire」の紹介。
FireWireは、IEEE1394として標準化されている。
最大の特徴の一つに運用中の活線装抜がある。FireWire対応のデジタルビデオで画像取り込み中にケーブルを引っこ抜くと、画像は停止したが、再び接続すると画像は動き出した。
なんと、FireWire対応のHDDでも活線装抜ができてしまう。
iMac販売状況
はじめてパソコンを買う人が46%、Wintelからの乗り換えが16%、Macユーザーが2台目以降に購入した人が38%。
iMacは、98年8月15日に発売以来、98年12月末日までに全世界で約80万台を販売したという。これは15秒に1台のペースで売れたことになるという。
iMac登場以来、全世界で新たに発表されたMac用ソフトウェアは1559。そのうち日本は901。

Internet Explorer4.5
MicrosoftのMacintoshビジネスユニット・ゼネラルマネージャのベン・ウォルドマン氏が登場。
彼の特徴ある日本語の挨拶は、もうMacユーザにはおなじみか。
発表になったばかりのIE4.5の日本語版を披露。Mac版のみの機能のドラッグコピーインストール、シャーロック対応などが紹介された。
デモの冒頭、メモリ不足、フリーズなどのトラブルが発生、やむを得ずリブート。氏曰く「PowerMacintoshは前面にリセットスイッチがあるのが良い」。
ここでPlayStationといえば
スクリーンにPlayStationが現れると会場は拍手に。
言わずと知れた、Connectix社の「Virtual GameStation」である。画面は「Gran Turismo」というゲームだそうだ。
日本語版は夏頃出てくるのではないかとジョブスは言っていたが、ソニーとモメているまっ最中のConnectix社は「そんな予定はない」らしい。
MacOS X Serverのネットブート
最後は、英語版は2月中にリリース、日本語版は4月リリースと明らかにされた MacOS X Server によるネットブート機能。
ディスクレスの特別仕様のiMacがネットワーク経由で起動。起動ドライブもネットワークボリュームであることがわかる。
こんどは、1台のMacOS X Serverで50台のクライアントをサポートするデモ。舞台中央に49台の iMac が現れると一斉に動き出す...予定だったが、どうも動きがぎこちない。狼狽するジョブスは「I don't know」を連呼したが...。
サンフランシスコではうまくいったのに。
番外編
QuickTime4.0?
最後のネットブート機能紹介の起動中の画面。漏れ聞こえてくる話では、このExpoで発表が噂されていた QuickTime4.0 のアイコンがあるらしい。

QuickDrawGXアイコンの右隣のアイコンがQuickTime4.0?
会場内のジョブス
基調講演終了後、展示会場をに現れたジョブス。こんな近くにジョブスがいる!
ちなみに、これはトイレから出てきた直後。トイレの前でカメラをかまえてジョブスが出てくるの待つ人たち(私もその1人だが)の様子は「変な感じ」だった。
一番おどろいたのは何も知らずにトイレから出てきた一般客かもしれない。
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